第99回 簡単な単語の翻訳には要注意

41.

人々は階段を降りて熱い舗装道路の上に集まった。そこで見たのは珍しい光景だった。USエアウェイズ機の車輪が、黒い舗装道路に沈んでいるのだ。それはまるで、道路がまだ乾いていないセメントであるかのようだった。実際車輪はとても深く沈んでいて、トラックが来て機体を引っ張ったが動かすことはできなかった。航空会社は、25人の乗客を降ろして余分な重さをなくせば、機体を引き上げることができるのではないかと期待していた。そうはいかなかった。

<コメント>階段は要工夫。「舗装道路」はどこのことだかわからないですよね。「まるで~のようだ」ももう一工夫あっていいんじゃないかな。25人じゃなくて35人。ただ「乗客を降ろして余分な重さをなくせば」はなかなか良いと思います。

<余談>適当な言葉を探すのが翻訳の醍醐味でもあり、苦労でもあります。

42.

乗客は階段を降り、高温の滑走路上に集まった。異様な光景が目に飛び込んでくる。塗りたてのセメントのような黒い舗装に、USエアウェイズのジェット機の車輪が沈み込んでいるのだ。レッカー車が来て引き出そうとしているものの、あまり深くめり込んでいるのでびくともしない。機体に加わっている三五人の乗客の重みがなくなれば、軽くなって引き出せるだろう。そんな航空会社の期待は裏切られた。

<コメント>滑走路だと危ないんですよ。レッカー車は意味が違ってしまいます。「機体に加わっている……」の部分はなかなか工夫されていて良いと思います。

43.

階段を下り、灼熱のエプロンで彼らが見たもの。それは、かつて見たことのない光景であった。US航空機の車輪が、液状化したセメントのような黒い滑走路に沈み込んでいた。事実、車輪は地面に深く突き刺さり、牽引用トラックが機体を引き上げることができずにいた。航空会社としては、乗客35名という機体以外の荷重がなければ、引き上げは十分に可能であるとの見方だったが、結局はあてが外れた。

<コメント>階段はもう一工夫あってもいいかな。US航空機だとちょっとよくわからないかも。「液状化」は「砂の地盤が地震の衝撃で流れやすくなる現象」です。乗客を外しても機体以外の荷重がすべて取れるわけではないです。もう少し丁寧に。

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