第70回 “constitution”についてとハワイの所感

■第69回ウルトラショート翻訳課題の講評

<今月の課題文>

The best way to vanquish your enemies on the Internet? Ignore them. The best way to make friends on the Internet? Say nice things about them.

“There’s only one rule I know of: You’ve got to be kind.”

<解説>

に入る前にお詫びから。先月の解説の翻訳対象でないところで誤訳してしまいました。申し訳ない。「he is said to have paid it.」という部分で、「さらに奇妙なことに、アーネストはもう払ったと言われた。」としていましたが、現在形ですから「さらに奇妙なことにアーネストはこれを支払ったとされている。」が正しいですね。お詫びして訂正します。

では改めて今月の課題文について。今月の課題は、やさしかったのか投稿者が久々に50人を超えました(正確にはぴったり50人)。出題する側としては、本を読みながら、どのへんならバランスが良いのかをいつも考えるので、ちょっと悩ましいところ。ペーパーバックで入手できる本でできれば未訳、そしてその部分(と前後)を見れば訳せる文章を探すのは楽しくもあり、難しくもあり、です。

全体的にはとても易しい文章ですが、問題はもとの文章の持っているリズム感をうまく訳せるかどうかですね。あと、あまり上から目線になってしまうと読みにくくなります。この手の本ではやはり共感を得られるというのが大切なので。

vanquishは負かすという意味です。「敵を倒す」はその通りなんですが、たとえば「敵を撃退する」とか、「いやな相手を寄せ付けない」といった表現が浮かぶはず。そうすると、これに対応して「無視する」でも良いですが「相手にしない」という表現もありえますね。make friendsは「友達になる」といった意味ですが「仲間(味方)を増やす」のように、自分が選んだ言葉の反対語を選ぶとより文章が締まります。「Say nice things about them.」は「ほめる」とかでも良いですし、「たたえる」とかでもいいかな。最後の締めの部分は、「know of」がちょっと引っかかるかも知れませんが、knowが実際に知っている感じなのに対して、know ofというと存在を知っているという感じかな。断片的に知っているような場合もそうですね。最後の「You’ve got to be kind.」はうまく決めたいところ。

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