第75回 原文の体裁を変えて訳すのはNG?

21.
♯4  あなたの正義のために闘いなさい。
あなたが信じるものはあなた自身です。 あなた自身のために闘いなさい。あなたは何を信じていますか? 自由の創造、尊敬、それとも金?それではそのために闘いなさい、誰もがあなたに賛同するわけではないでしょう。だが誰もが信じることに従って行動するあなたを尊敬するでしょう。闘いなさい。

<コメント>「正義」は工夫の一つで良いと思います。「自由の創造」はちょっと違うかなあ。「闘う」はもう少し工夫したいかなあ。

22.
4 権利の為の戦い
あなたはあなたの信念そのものです。自分の為に戦いましょう。あなたが信じているものは何ですか。創造的自由、尊敬、それともお金ですか。いずれにしてもその為に戦うのです。誰もがあなたに賛同するわけではありません。しかし信念を貫いて行動すれば誰もがあなたに敬意を表します。戦うのです。

<コメント>タイトル行を「権利」にしてしまうと、かなり縛りがきつくなります。そのあたりを工夫するといいですね。せっかく本文中で「信念」を使ったんですから、タイトル行でも使えば良かったのに。それ以外はうまくまとまっていますね。
<余談> おお、よかったですね。とにかく量をこなすことです。たとえば原書と白石朗さんのような名訳者の訳書を用意して、自分で訳してから、プロの訳文と比べてみるみたいな作業をすると良いと思いますよ。

23.
4. 自分の権利のために闘う
あなたは、あなた自身が信じることそのものです。だから、自分自身のために闘いなさい。あなたが信じるものとは、何でしょう? 創造的自由、名声、それともお金でしょうか? そう、自分が信じるもの、そのために闘うのです。すべての人があなたに同調するわけではないでしょう。でも、自分が信じるものに一貫して行動するあなたの姿を、誰もが尊敬するはずです。さあ、闘うのです。

<コメント>「自分自身のために」はもう少し工夫してもいいかな。「創造的自由」はそのままだとピンと来にくいのでは? 同調はいいかな。あとは「闘う」をどう工夫するかですね。
<余談> をを、良かったですね。感想もきかせてください。

24.
信じているものがあなた自身です。自分自身のために戦ってください。何を信じているのですか?これまでにない自由、敬意、それともお金ですか?では、そのために戦ってください。誰もがあなたと同じ意見というわけではありません。でも、信じているものに忠実に行動するなら、皆はあなたに敬意を表するでしょう。戦ってください。

<コメント>タイトル行も訳してね。一行目はちょっと分かりにくいかな。「これまでにない」はちょっと外れすぎ。あとは「戦う」をどうするかかなあ。
<余談> 積み重ねというか、慣れというか、そういうのはとても大切です。全体像をつかめるようになると質が上がりますから。

25.
第4 権利のための闘争
信ずることをすればいいのです。そのために闘いましょう。何を信じますか。自由の創造、敬意、それともお金ですか。そのために闘えばいいのです。誰もが賛同してくれるとは限らないでしょう。しかし、信ずることに従ってひたむきに行動すれば、誰もが一目置いてくれることでしょう。さあ、頑張って。

<コメント>うーん、タイトルは工夫は分かるんだけど、「闘争」というとどうしても「我が闘争」とか「階級闘争」とか、余計な意味が付いてきてしまうと思うんですね。「信じることをすれば」はちょっと離れすぎ。最後の「頑張って」はとても良いと思います。

26.
ヒント4 信念のために闘いなさい
信念とするものが、あなた自身を形成します。自分自身のために、闘いなさい。あなたが信念とするものは何ですか。創造する自由、尊敬されること、それともお金でしょうか。それのために闘いなさい。賛同しない人もいるでしょう。しかし首尾一貫して信念に従い行動するあなたを、尊敬しない人はいません。闘いなさい。

<コメント>アイデアはいいんですが、読みやすさというか、この手の文章というのは読み手にすっとはいってこないといけないんですね。その意味で訳文に対するアイデアを読みやすい文章につなげる努力をしてみてください。

27.
4章 権利のための闘い
人間とは、自ら信ずるところのもの、ということです。闘いなさい、自らのために。では自ら信ずるところのものとは?創造的自由?尊敬、それともお金ですか?いいでしょう、それらのために闘うのです。誰でもが、あなたに賛同するわけではありません。しかし、あなたが一貫して自ら信ずるもののために行動するなら、誰もが敬意を払ってくれるでしょう。闘いなさい。

<コメント> 工夫は分かるんですが、すっと入ってこないんですね。「自ら」が多すぎるし。「闘え」の部分ももう少し工夫してみましょう。
<余談> はい、よろしく。

28.
4. 自分のために戦うこと
人は「自分」にしかなれません。自分が自分であるために戦わねばなりません。あなたが信じるものは何でしょう?創造性あふれる自由、名声、それともお金でしょうか。何でも構いません、勝ち取るのです。皆が皆味方にはなってくれないでしょう。しかし、信じるもののために奮闘する姿には、万人が敬意を払うことと思います。戦うのです。

<コメント>「自分にしかなれない」は元の意味から離れすぎ。工夫は分かるんですが、原文の縛りの中で訳さないといけないのが翻訳のつらいところでもあり、面白いところでもあるんですね。
<余談> どうぞよろしく。要は原文の意味としてぎりぎりのところまでどうやって引っ張っていくかなんですね。翻訳者の目で、ハウツー本とか読んでみると面白いですよ。

29.
ルール4 自分の正義を貫け
人間はその信念次第です。信念の人であるために大いに努力しなさい。自分にとって何が大事ですか? 自由な創造力、敬意、あるいはお金、ですか? では、そのために奮闘しなさい。だれもが、あなたに賛同するわけではないでしょう。でも、首尾一貫した信念に従い行動する人間を、みんなが尊敬するでしょう。さあ、戦いなさい。

<コメント>「努力してください」か「努力しましょう」かな。お金のあとの読点はいらないかな。工夫はわかるんだけど、全体のトーンがちょっと揺れてる感じがします。
<余談> まあ訳しにくいから課題に出すので、誰でも同じように訳せるものなら課題にならなかったりします(^-^; 意味は分かると思いますが、それを日本語だったらどう言うだろうというのが実は難しいんですね。

30.
4.自分が正しいと思うことのために戦う。
あなたという存在は、あなたが信じていることそのものです。自分であるために戦ってください。あなたの信念は何ですか? 自由に生きること、尊敬されること、あるいはお金でしょうか? ではその信念のために、戦ってください。皆が賛同してくれるわけではないでしょう。でも、自分が信じることのために戦い続ける人は、皆に尊敬されるものです。

<コメント>割といい感じで訳せていると思います。最後の「Fight」も訳して欲しかったな。
<余談> 翻訳者っていろいろなことを考えるんですよ。訳語の選択は本当に難しいです。学術書の翻訳とか見ていると、原文に忠実であろうとして、文章として破綻しているのがいくらでもあります。だから哲学書とか読んでもらえない(苦笑)。一つ例をあげると、たとえばmoneyという言葉があったとして、それは貨幣とか金銭という意味で使われている時もあれば、銭とかカネといった感じで使われている場合もあります。ところが経済関係の専門書だと、何でも貨幣って機械的に訳したりするので、原書の持つユーモアとか消えてしまう場合もあります。どの訳文が正しいということはないんですが、そういうニュアンスまで訳してもらいたいですよね。

31.
#4 あなたの正義のために戦いなさい。
あなたが信じているのはあなた自身です。あなたが何であるかに対して戦いなさい。あなたは何を信じているのですか。創造的自由ですか。お金に対する尊敬ですか。それではそれに対して戦いなさい。すべての人があなたに同意するとは限らないでしょう。しかしあなたが信じていることに対して終始一貫して行動すれば、誰でもあなたを尊敬することになるでしょう。戦いなさい。

<コメント>最初の行はちょっとニュアンスはずれすぎかな。「対して」ではないと思います。意味は分かっていると思うんですが、もう少し原文を大切にして訳してみてください。

32.
#4 信念を貫くために戦うこと
人には自らの信じる生き方があるものです。その生き方を貫くために戦わねばなりません。あなたは人生には何が大切だと思いますか? 創造的自由、尊敬、それともお金でしょうか? その大切なもののために戦うのです。あなたとは考え方が合わない人もいることでしょう。けれども、自分の信念を貫く生き方には誰もが尊敬の念をいだくものです。戦いなさい。

<コメント>最初の行は少し意味がずれすぎかな。全体的には良いトーンなんですが。あと「戦う」を工夫すると良いですね。
<余談> 難しいですね。言葉が簡単だから訳も簡単と行かないのが翻訳の面白いところです。

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