高い就業率を誇る
全日制のカレッジコース

お話を伺った人 カレッジコース 「日英翻訳」講師 山根康子先生 (やまね・やすこ) 大手自動車メーカー勤務を経て翻訳者に。自動車・鉄鋼・日本文化とフード関連の新聞記事を多数英訳するほか、企業のWebサイト、広報資料などの幅広い英日・日英を手がける

お話を伺った人
カレッジコース
「日英翻訳」講師
山根康子先生
(やまね・やすこ)

大手自動車メーカー勤務を経て翻訳者に。自動車・鉄鋼・日本文化とフード関連の新聞記事を多数英訳するほか、企業のWebサイト、広報資料などの幅広い英日・日英を手がける

創立40 周年を迎えたフェロー・アカデミーは実務・出版・映像のすべてが学べる翻訳専門校。ジャンル別・レベル別に、多彩な通学講座・通信講座を開講している。プロの現役翻訳者が実践的な指導を行っており、修了生の多くがフリーランスとして独立、あるいは企業に就職。講座で身につけた翻訳スキルを生かし、さまざまに活躍している。

スクールとしての大きな特長は、全日制の総合翻訳科を設置している点にある。同科のカレッジコースでは、1年間(授業は週5日)で実務・出版・映像の各分野を横断的に学び、バランスのとれた基礎力の習得を目指す。進路選択や仕事獲得、スキルアップのためのセミナーなども開催しており、修了後の仕事獲得率(翻訳関連企業への就職を含む)は8 割を超えるとのことだ。

カレッジコースでは、前期に3 分野の基礎(必修)を学び、後期に3 分野の中の個別ジャンル(選択)を学習する。そんな中「日英翻訳」(必修)は、通年で全30 回の授業を実施。比重が大きい理由について、担当講師の山根康子先生はこう説明する。
「ビジネス・産業系では特に、日英翻訳のスキルは武器になります。私自身、英日の仕事をいただいていたお客さんからの依頼で日英をお受けしたことで、仕事がみるみる増えていきました。英日と日英の両方をできる翻訳者は、間違いなくクライアントから重宝されます」

課題は一般向けの平易な文章から徐々に専門性の高いドキュメントへとシフトしていく。受講生の訳文を講師が添削・解説するだけでなく、リライトさせたり、受講生自身がほかの受講生の訳文をチェックしたりと、1 つの課題文を徹底的に掘り下げる。
「文法を確認し、英語として適切な単語の選び方を学び、リサーチ法を会得していただくことで、できるだけ『ネイティブの英語』に近づいてもらいたいと考えています。ノンネイティブでも英訳はできる。日英翻訳を10 年やってきた私の実感です」

翻訳業界とのパイプにより多彩なサポートを提供

日英翻訳の現場では「原文を正確に理解しているか」「自分の英語表現が正しいか」など、さまざまな問題にぶつかる。そのときにどう対処すべきか、授業を通じて「解決するための引き出し」をできるだけ増やしてほしいと考えている。
「課題内容が何かの説明文だったら、ネイティブが書いた同じような説明文をネットで検索し、片っ端から読んでみる。そうすると、主語の立て方や形容詞の選び方など、英語らしく書くコツがつかめてきます。単語を調べるとき、初学者向けの英英辞書を引いてニュアンスや用法を確かめることも非常に勉強になります」

翻訳者には「自分の能力を過信しない慎重さ」と「こだわるときにはこだわり、思い切るときには思い切るバランス感覚」が必要と山根先生。顧客に自分を選んでもらうには、「良好な人間関係を築けるコミュニケーション力」も不可欠だそうだ。

カレッジコース生の多くが修了してすぐ就業しているのは、先に述べたとおり。多数の翻訳関連企業が登録する翻訳者ネットワーク「アメリア」が、同校の受講生・修了生と翻訳業界とをつなぐ橋渡し役を担っている。
「今どんな翻訳ニーズがあり、どんな翻訳者が求められているのか。アメリアを通じてそれらを把握し、カウンセリングや学習カリキュラム、就業支援に生かせる点は、フェロー・アカデミーの大きなアドバンテージだと思います」

なお、ジャンル別の単科や通信講座も充実しており、専門性を深めて独立する修了生も数多い。講師から仕事を紹介されるケースもあり、『稼ぐ』ためのさまざまなルートが用意されたスクールといえる。

修了生INTERVIEW
学習から現場での実践、そして独立へ
故郷での翻訳業はいたって順調です

カレッジコース修了生  山口浩司さん (やまぐち・こうじ) 大学卒業後、アイルランドへの語学留学、地元でのマニュアル制作会社勤務を経て上京し、カレッジコースに入学。修了後に都内の翻訳会社に就職し、翻訳業務全般に2 年間携わる。現在は地元・長野県に戻り、フリーランスとして主にマーケティング(広告、観光、IT、自動車など)系の翻訳を手がけている。

カレッジコース修了生 
山口浩司さん
(やまぐち・こうじ)

> 大学卒業後、アイルランドへの語学留学、地元でのマニュアル制作会社勤務を経て上京し、カレッジコースに入学。修了後に都内の翻訳会社に就職し、翻訳業務全般に2 年間携わる。現在は地元・長野県に戻り、フリーランスとして主にマーケティング(広告、観光、IT、自動車など)系の翻訳を手がけている。

アイルランドへの語学留学から帰国後、地元・長野でローカライズのプロジェクトマネージャー職に就きました。翻訳への興味があり、業界に入り込むための決断でしたが、早く翻訳者として独立したいという思いが強くなり2年で退社。一念発起して上京し、フェローに入学しました。カレッジコースを選んだのは、プロの先生方のもとで一から翻訳を学ぶことができ、就職サポートも充実しているからです。

在籍した1 年間で、英語の文法力や読解力を高め、分野ごとの特徴や基本的な訳し方を学び、さまざまな文章への対応力を習得。すべてが今の自分の血となり肉となっています。修了後は学んだことを生かして翻訳会社で働き、貯金をしながら実践経験を積もうと考えていたので、企業説明会をきっかけに翻訳会社へ就職できたことも大きかったですね。

入社した翻訳会社では2年間、翻訳から校正、品質管理、コーディネーションまで幅広く業務を担当しました。プロの訳文にふれ、翻訳会社内の業務の流れを把握することもでき、独立への理想的なステップになったと思います。現在は長野に戻り、複数の翻訳会社から主にマーケティング系の案件を請けています。実務翻訳であっても出版翻訳のような表現力を求められることが多く、カレッジコースでの勉強が生きていると感じます。クラスメートたちとは、今も勉強会を開いたり食事をしたり。出会いも含めて、財産となるものを数多く得られた1 年でした。

卒業するとき、尊敬する先生からいただいた「訳文に表情があり、ハートを感じます」という言葉は今も宝物。すべての仕事に全力で臨み、取引先とより強い信頼関係を築き、いずれは出版翻訳にも挑戦していきたいです。