大手翻訳会社のノウハウを結集した教授法で
確かな翻訳力を備えた即戦力を養成

受講生の前にはモニターが用意され、講師からの資料などをすぐに閲覧でき、効率的に講義を受けることができる。

受講生の前にはモニターが用意され、講師からの資料などをすぐに閲覧でき、効率的に講義を受けることができる。

訪問クラス 特許明細書<上級>B(医薬・化学・バイオ)(授業時間・・・140分 回数・・・全20回)

生化学分野の和文明細書から英文の明細書を作る
「特許明細書<上級>B(医薬・化学・バイオ)」は、医薬、化学、バイオ分野に特化した特許翻訳講座だ。演習問題に数多く取り組みながら、実務に役立つ専門知識と翻訳スキルを習得することができる。カリキュラムには英日・日英がバランスよく組み込まれているので、特許明細書の訳し方を双方向から学ぶことによる相乗効果も期待できそうだ。今回の課題は、生分解性プラスチックおよびその製法に関する和文明細書から取り上げられた。

受講生はあらかじめ英訳の課題を提出し、添削のフィードバックも受け取っている。大塚英先生はその結果を踏まえて解説を始める。はじめに話題に上ったのは、「繊維」の単数形/複数形について。繊維は通常、概要を述べるときには複数形fibersを用い、詳説するときには単数形fiberを用いる。「課題文では、ココナツ繊維の構造や性質を詳しく述べているので、ここで複数形から単数形に切り替えてもいいのでは」とポイントを示す。また、「『(水と空気に)耐性である』は-proof,resistant,tolerantなどが考えられるが、ここではtolerantが適している」と、訳語の選択の仕方についても言及した。

英文の明細書では一般的に、既知のもの、重要なものから先に書く。大塚先生はこの点について、特に詳しい解説を加える。「『非生分解性プラスチックなどを植物性病原菌が好むことから、分解速度を調整するために、非生分解性プラスチックを添加することもできる』の一文は、理由よりも結論のほうが重要。既知のnon-biodegradable plasticsを主語にしてNon-biodegradable plastics or the like may be added to control the degradation rate since…とし、以下に理由を書けばよい」と、英文明細書を書く際のコツを披露する。現役特許翻訳者からの的確なアドバイスに、受講生も深くうなずいていた。

上級コースである本講座は、扱う技術内容も明細書の記述も難しい。それだけに受講生からの質問や発言も多く、終始、活発な議論が繰り広げられていた。

講師コメント

特許明細書<上級>B(医薬・化学・バイオ) 大塚英先生 おおつか・ひでし 東京大学理学部生物学科卒。京都大学理学部修士。オランダ・フローニンゲン国立大学、英オックスフォード大学、英ダンディー大学で細胞生物学・分子生物学の研究に従事。帰国後、バイオ・医薬分野の特許翻訳者として活躍する。2013年より、サン・フレア アカデミーで特許翻訳講座の講師を務めている。

特許明細書<上級>B
(医薬・化学・バイオ)
大塚英先生
おおつか・ひでし

東京大学理学部生物学科卒。京都大学理学部修士。オランダ・フローニンゲン国立大学、英オックスフォード大学、英ダンディー大学で細胞生物学・分子生物学の研究に従事。帰国後、バイオ・医薬分野の特許翻訳者として活躍する。2013年より、サン・フレア アカデミーで特許翻訳講座の講師を務めている。

英文読解力をつけ展開を予測して読めるようになりましょう
本講座では、和文および英文の特許明細書を素材に、医薬・化学・バイオ分野の特許翻訳を学びます。実際の明細書には、わかりにくい表現や間違いがある場合も多いのですが、本講座の翻訳課題にもそうした翻訳しづらい箇所が含まれています。課題の予習復習や授業を通じて経験を積み、原文にある間違いにも対応できるような実践力をつけていただきたいと思います。

和訳のポイントは、長い英語の文章を頭から読んで理解できるようになること。英文明細書の文章は、情報がたくさん詰まっていて非常に複雑なので、順序立てて正しく解釈しなければなりません。そのためには、頭から読んで文章の論理パターンを把握し、展開を予測しながら読み進める必要があるのです。一方、和文明細書は、文章の中に重要な情報が点在しています。したがって英訳では、まずメインメッセージを1センテンスで抜き出して中心となる文を作り、そこにそのほかの情報を足していく。これがポイントになります。授業では折にふれ、和訳・英訳のポイントを押さえた指導をしていきますので、明細書の翻訳のコツをしっかりと体得してください。

特許翻訳は、まずは英文読解です。そして、英文読解力をつけるには、学習にリスニングを取り入れることをお勧めします。映画やドラマ、ドキュメンタリー番組など、自分の興味や関心のある動画を英語音声や英語字幕で視聴してみましょう。初めは理解するのに苦労しても、継続して取り組むことで「英語脳」ができていきます。

受講生の皆さんは、翻訳を学ぶ目的もバックグラウンドもさまざまで、優れている点も強化すべき点も異なります。私の授業では、少人数制のメリットを生かし、できるだけ一人ひとりのニーズに応じた指導を心がけています。スクールに通学すれば、講師とのコミュニケーションを通じて効果的に学ぶことができます。特許翻訳に興味のある方、ぜひサン・フレア アカデミーに来てください。一緒に特許翻訳を学びましょう。