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お話
知財事務センター 総務グループ 広報チーム
マネジャー 中村友美さん
品質管理・教育センター QCグループ 管理チーム
マネジャー 岡林裕子さん

2016年12月に創業40周年を迎えた㈱知財コーポレーションは、特許翻訳のリーディング・カンパニーとして業界を牽引してきた翻訳会社だ。米国、欧州、中国に海外拠点を構え、基幹事業である特許翻訳を中心に、知的財産関連サービスをワールドワイドに展開している。

翻訳体制は、電気・電子工学、機械工学、化学・生化学の3分野を軸にチーム制を導入。特許翻訳に精通した20名近い社内翻訳者が常駐しており、難関のトライアルを突破した1000名を超える登録翻訳者とともに、クライアントの要望に応えるべく高品質の翻訳サービスを提供している。受注は電気・電子工学分野が最も多く、機械工学、化学・生化学と続くが、ここ数年の傾向として医薬・バイオ・医療機器などの案件が増えているという。

「バイオ・医薬の医療分野は日本がリードできる重要なイノベーションの柱であり、今後も特許出願件数の増加が見込まれますが、電気や機械に比べ優秀な翻訳者が不足しています」

医薬分野の翻訳ニーズの高まりを受け、同社は昨年、医薬専門翻訳会社のアスカコーポレーションと共催で医薬特許翻訳講座を開講。医薬の専門知識と特許翻訳のスキルを備えた翻訳者の育成に乗り出した。この講座は受講者の好評を博しており、今年度以降も開講を検討中とのことだ。

「翻訳インターン®」で学習者や新人に最適のOJTを提供

後進の育成にも力を注ぐ同社には、「翻訳インターン®」制度がある。これは、同社が97年から実施している独自の特許翻訳者育成システムだ。その内容は、1年間の嘱託勤務によるOJTをベースに、社内ベテラン翻訳者の指導の下、特許翻訳の基礎から実務までを習得するというもの。安定した収入を確保しながら、特許翻訳の最前線でじっくり勉強できるため、学習者や新人の翻訳者にとって最適の環境が提供されることになる。これまでに50名近くの翻訳者が巣立っており、そのほとんどが同社の登録翻訳者として活躍中である。例年、秋に募集要項が発表されるので、興味のある人はウェブサイトをチェックするとよいだろう。

フリーランスの登録翻訳者は常時募集中。実務経験が少ない人でも、特許翻訳の学習経験やセミナー受講歴などがあれば、応募書類でぜひアピールを。電気・電子、機械、化学・生化学の特許翻訳者に加え、法務関連の翻訳者も採用を行っている。

書類選考後のトライアルは、複数の分野/言語の中から得意なものを選んでチャレンジすることになる。このトライアルでは、訳文のクオリティに加え、指定のスタイルに従っているかも審査基準になるため、仕様などの細かな指示にも十分気を配る必要がある。合格後の実案件では、チェック結果のフィードバックが受けられるなど、充実したフォロー体制が敷かれている。