基礎から技術分野別のスキルまで完全網羅
特許翻訳会社が主催する特許翻訳講座

講義内容には㈱知財コーポレーションが長年培ってきたノウハウが凝縮されている。

講義内容には㈱知財コーポレーションが長年培ってきたノウハウが凝縮されている。

訪問クラス 「特許和英翻訳講座-基礎編」(授業時間・・・120分 回数・・・全4回)

実例を分析しながら特許翻訳の要点を解説
「特許和英翻訳講座.基礎編」は1回2時間、全4回で完結する短期集中型の翻訳講座。講師は株式会社知財コーポレーションの代表取締役会長である浜口宗武氏が務める。教材は同社が編纂したオリジナルテキストを使用し、特許文書の特徴と英語表現の特殊性の解説に力点を置いている。

授業は実例研究からスタート。アメリカで作成された米国英文特許明細書(電気回路関連)をもとに、頻出表現についての解説がなされた。「Typicallyなどの副詞を文頭に持ってくると、その文全体が強調されます。明細書でよく使われる表現法ですので、英文フォームのひな型として覚えておいてください。generallyやparticularlyも同様の強調表現としてよく用いられます」

一般文書でもよく使われる表現法が、英文特許明細書ではどのようなケースでどのように使われるのか。浜口先生はわかりやすく説明していく。
特許明細書の翻訳では、開示された技術内容に対する理解も不可欠。その点をフォローするため、物理・化学などの技術分野における頻出用語や背景知識、図面についての解説もなされた。基本を押さえるには、「アメリカの高校で使われている物理や化学の教科書がお薦めです」と浜口先生。技術知識を正しい英語で学べるため、一挙両得だという。

休憩を挟んだ後半では、米国出願用に日本語から英訳された明細書(携帯電話関連)を例に講義が進んだ。焦点は「米国出願用の英文明細書に仕上げる上で、何に留意して英訳すべきか」。テキストの練習問題を解きながら、浜口先生は直訳とは異なる「出願用翻訳」のポイントを一つひとつ解説していった。

40年以上にわたり、知財翻訳の最前線に立つ浜口先生の指導はわかりやすく、学び応えも十分。「基礎編」ではあるが、内容が濃く極めて実践的な授業だった。

講師コメント

特許和英翻訳講座-電気・電子工学編 阿部鉄生先生 あべ・てっさん 米ミネソタ大学大学院卒。理学博士、特許翻訳者。特許事務所、大手AV機器メーカーの知財関連企業や知財部で約20年間、明細書作成、中間処理、特許翻訳などに従事し、2009年にフリーランスの特許翻訳者に。專門は主に電気・電子工学。

特許和英翻訳講座-電気・電子工学編
阿部鉄生先生
あべ・てっさん

米ミネソタ大学大学院卒。理学博士、特許翻訳者。特許事務所、大手AV機器メーカーの知財関連企業や知財部で約20年間、明細書作成、中間処理、特許翻訳などに従事し、2009年にフリーランスの特許翻訳者に。專門は主に電気・電子工学。

特許翻訳における「いい訳」がどんなものか実例や演習を通してじっくり解説します
「特許和英翻訳講座-基礎編」を修了された方や、特許翻訳についての基礎知識をお持ちの方は、知財アカデミーの技術分野別講座の受講に適しています。その1つが、私が担当する「特許和英翻訳講座- 電気・電子工学編」です。より高みを目指す特許翻訳者の方にも、多くを学んでいただける講座だと思います。

授業では電気・電子の中のさまざまな分野を取り上げ、分野ごとに異なる専門用語やクレームの訳し方を、実例を見ながら解説します。また毎回、翻訳課題を提出していただき、その講評や討議も行います。さらに宿題として、米国の判決文を読んでいただきます。特許明細書は法律文書であり、質が高く明快な法律文書の英語がどういうものかを知ってもらうためです。

特許翻訳における「いい訳」とはどんなものか。私は「英語を母語としない人が読んでも技術内容を正確に理解できる訳」だと考えています。英訳された明細書を読むのは、米国の審査官だけではありません。権利を取得したり行使したりする際には、日本の知財関係者もじっくり目を通しますので、その点を意識して翻訳することが重要です。また一般的な意味では「誤りのない訳」であっても、特許を申請する側が不利になる解釈のできる訳であっては意味がありません。そうした「落とし穴」を避けるにはどうすればいいかという点についても、授業ではじっくりと解説しています。

特許翻訳は「英語力・技術知識・法律知識」の3つをセットで求められる難度の高い仕事です。だからこそ、必要な知識やスキルをしっかり習得すれば、独立しても十分にやっていけます。何より技術が好きな人にとって、これほど楽しい仕事はありません。

一口に「特許翻訳」といってもニーズはさまざま。新人や経験の浅い方でもできる仕事があり、実務を通じてステップアップすることも可能です。興味があるなら、まずは英語なり技術なり、自分の得意なものを伸ばすところから始めてみましょう。ぜひ頑張ってください。