治験の英訳に特化した特別講座を新規開講

サン・フレア アカデミーは、創業45年超の実績を持つ翻訳会社㈱サン・フレアが運営する翻訳スクール。多岐にわたる産業翻訳のあらゆる需要に対応できるよう、分野ごとに講座を開講している。

経験豊富な現役翻訳者が講師を務め、実務で培ったさまざまなノウハウを指導。テキストは同校のオリジナルで、プロになった後も参考書として活用できる実践的な内容となっている。

一方、講座は〈初級・中級・上級・実践〉とレベル分けがされており、どのレベルからでも学習を始めることが可能だ。
医薬・薬学コースは〈中級・上級・実践〉という3段階設定。中級講座では基礎的な医薬知識と翻訳テクニックの習得を目指し、上級講座では論文、臨床報告書、治験関連文書、承認申請書など、各種文献を読む能力や調査能力を高めていく。そうした必須スキルをもとに、実践講座では「商品価値のある訳文作成」を主眼にした実践演習が行われる。

そのほか、翻訳ニーズの高い治験に焦点をあてた特別講座も開設。2018年4月期には、英訳に特化した「治験英訳演習(臨床分野)」が新規開講され、ブラッシュアップを目指す学習者や翻訳者に好評を博している。

プロへの登竜門「TQE」を年4回実施

同校では通学科と通信科を開設し、同一のテキスト・カリキュラムを採用している。通学科は4月、7月、10月、1月と年4回の開講(通信科は随時)。単発のセミナーも多数開催しており、こうした「学びやすさ」は学習者にとって大きなメリットといえる。
人材発掘にも力を入れており、年に4回、翻訳実務検定「TQE」を実施している。一定以上のスコアを取得した受験者を「翻訳実務士」に認定し、㈱サン・フレアに翻訳者として登録。同社の登録翻訳者のうち、約7割をアカデミーの修了生が占めており、「TQE合格」を目標に翻訳学習に励む受講生は少なくない。
なおTQEを受験すると、合否通知に加えて数値化した評価、詳細なコメント、訳例と解説がフィードバックされる。翻訳会社の基準で自分のレベルを客観的に測ることができるため、現状把握や弱点克服にも有用だ。

講師インタビュー

〈中級〉「医学・薬学」「治験英訳演習〈臨床分野〉」 清野真子先生 (きよの・まさこ)津田塾大学学芸学部英文学科卒。専業主婦を経て、大学・企業などでTOEIC、英会話、ビジネスライティングの講師を務める。50代半ばにサン・フレア アカデミーに学び、日英・英日の医薬翻訳者に。同校のほか、製薬会社でも翻訳を教える。

〈中級〉「医学・薬学」「治験英訳演習〈臨床分野〉」
清野真子先生
(きよの・まさこ)

津田塾大学学芸学部英文学科卒。専業主婦を経て、大学・企業などでTOEIC、英会話、ビジネスライティングの講師を務める。50代半ばにサン・フレア アカデミーに学び、日英・英日の医薬翻訳者に。同校のほか、製薬会社でも翻訳を教える。

“翻訳はおもしろい!”をクラスで実感してください
特別講座「治験英訳演習(臨床分野)」は、医薬分野、特に治験関連文書の日英翻訳者を目指す方や、スキルアップを目指す翻訳者の方を対象とし、治験関連文書の英訳力強化を第一目標とする講座です。テキストは「治験概論」、「治験実施計画書」、「治験総括報告書」、「インフォームド・コンセント」および「添付文書」のセクションから構成されています。対象となる分野にはその分野特有の表現があります。例題や課題では「翻訳現場で汎用される表現」に重点を置き、腫瘍や精神疾患などを含めて多岐にわたる領域の疾患を取り上げています。

英訳力の強化には、数多くの英文を作成することが必須です。そのため、受講生の方には、毎週かなりのボリュームの課題を提出していただきます。提出された課題はすべて、クラス内で検討し、別訳についても提示していきます。本講座が治験関連文書の日英翻訳者を目指す方々にとって大きなステップとなることを願っています。

中級講座「医学・薬学」は、医薬翻訳に初めて挑戦される方や、翻訳の基礎を再確認したい方を対象とする講座です。医薬の基礎知識に触れながら基本的な翻訳技術を学ぶと共に、翻訳に必要な「調査をする習慣」が自然と身に着く講義を心がけています。

現時点で専門知識がないと医薬の翻訳ができないということは決してありません。専門知識は翻訳に際し調査を行うことによって得ることができます。調査の方法については講座で触れていきます。文系出身の方で中級講座からスタートし、上級講座へと進まれ、医薬分野の翻訳にプロとして関わっている方は多くいらっしゃいます。興味をお持ちの方はまず一歩踏み出し「翻訳はおもしろい!」をクラスで実感してみてください。

受講生インタビュー

〈中級・上級〉「医学・薬学」「特別講座 治験英訳演習〈臨床分野〉」 飛嶋幸恵さん (とびしま・ゆきえ) 大学院で言語学を専攻。国家公務員退職後、2006年よりフリーランスの翻訳者に。2016年よりサン・フレアアカデミーで医学・薬学の翻訳を学び、第82回翻訳実務検定「TQE」(医学薬学、日英)、第84回翻訳実務検定「TQE」( 医学薬学、英日)に合格。

〈中級・上級〉「医学・薬学」「特別講座 治験英訳演習〈臨床分野〉」
飛嶋幸恵さん
(とびしま・ゆきえ)

大学院で言語学を専攻。国家公務員退職後、2006年よりフリーランスの翻訳者に。2016年よりサン・フレアアカデミーで医学・薬学の翻訳を学び、第82回翻訳実務検定「TQE」(医学薬学、日英)、第84回翻訳実務検定「TQE」( 医学薬学、英日)に合格。

徹夜するほど多忙に。
先生方には感謝しかありません
2016年に在宅翻訳歴10年目を迎えた飛嶋幸恵さん。これまでは家事育児中心の生活が続いていたが、今一度“夢中”になれるものを探すべく、医療翻訳に挑戦しようと考えた。ただ、医薬分野はまったくの未経験。そこでサン・フレア アカデミーの通信科中級講座「医学・薬学」を受講し、細胞や臓器といった基本を学びながら土台づくりに努めた。

「一般向けに読みやすく訳す姿勢が身についていたので、原文どおりに硬い文体で訳すことに慣れる時期だったと思います」
修了すると、通学科の上級講座「医学・薬学」へ。臨床、免疫学、遺伝子治療、医薬品といったテーマで翻訳演習を重ね、専門知識が増えるにつれ、徐々に「固有名詞以外の専門用語を見抜くカン」が働くようになった。また医薬特有の訳し方の作法や表記ルールを学び、講師の厳しい指導を受けることで、なかなか修正できずにいた「独りよがりの訳」から抜け出すことができたという。

その後、特別講座「治験和訳演習〈臨床分野〉」などを経て、2018年4月には新講座「治験英訳演習〈臨床分野〉」を受講。実務さながら治験実施計画書や治験総括報告書などを翻訳し、実践力を養った。「分量がとても多かったですが、おかげで治験文書でよく使われる英語表現を幅広く学ぶことができました。先生が現場目線で『そういう表現はしない』『こういう言い方をよく使う』と指導してくださったので、いま仕事で翻訳するときに非常に役立っています」

現在は㈱サン・フレアを含む4社から仕事を受注し、ときには徹夜することも。とにかく多忙だが、「毎日が充実しています」と表情は明るい。「実力をつけて、難関なTQEを合格し、医薬翻訳者としてのスタートラインに立てたのは厳しくも優しい先生方の授業があったから。仕事を通じて、もっともっとスキルアップしていきたいですね」