お話 翻訳コーディネーター大神田友紀さん(右)飯田慧さん(左)平石いくこさん(中央)

お話 翻訳コーディネーター大神田友紀さん(右)飯田慧さん(左)平石いくこさん(中央)

 

日本トランスレーションセンターは、医薬・特許・工業分野に特化した翻訳サービスを提供する翻訳会社。2002 年の創業当初から医薬分野を主軸としており、申請関連書類などの新薬開発に関わる文書のほか、医療機器の仕様書やマニュアルや製薬会社の広報や法務など、あらゆる翻訳ニーズに対応する。売上の約7割を医薬分野が占め、約650名の登録翻訳者のうち約250名が医薬専門で、半数以上が常時稼働している。

「医学部・薬学部・農学部の出身者や製薬会社に勤務していた方など、医薬系のバックグラウンドの持ち主が多く、専門的な内容の案件にも迅速かつ正確に対応できます。工業分野の案件も請けている関係から、契約書や機械に強い医薬翻訳者も多く、医療機器や治験契約書など、他分野にまたがる文書も得意です。また、需要が増加している製薬会社の営業やマーケティングの資料など、経済の知識が必要な文書にも対応できます」

医薬分野の言語の割合は、日英5割、英日4 割、そのほか1 割(日中、中日、ヨーロッパ諸言語→日本語など)。クライアントは、国内および外資系製薬会社と医療機器メーカーが中心で、そのほかは医薬系の出版社、大学、財団法人など。医師から論文翻訳の直接依頼も多い。扱う文書で最も多いのは、治験薬概要書やプロトコール、試験報告書などの治験関連文書。

「どのような領域や文書にしても医薬翻訳は調べ物が欠かせません。コツコツとリサーチして専門用語や定型表現を的確に使う必要があります。そのためにも、日頃から調べる習慣をつけておくと、この文書はこの本を参考にすればいい、あれを調べればいい、と調べ物の“勘どころ”が鍛えられるはずです」

近年、同社では人工関節の試験報告書など整形外科の領域の翻訳ニーズが高く、同領域の知識のある翻訳者を補強したいそうだ。また、医療機器の英訳、CMCやGMP 関連に対応できる翻訳者も不足気味で、人材を求めている。登録時の応募条件には経歴や翻訳実務の経験などの制限は設けておらず、トライアルの結果を重視している。

「実務経験のない方でも結果が優秀な場合は、分量の少ない案件になりますが、特別な専門知識があまり必要のない一般的な内容の文書などの仕事を、登録後お願いしていくことになります。また、既存クライアントからトライアル翻訳の提出を要求されたとき、複数の訳者で対応できる場合は新規翻訳者にもお願いすることがあります。文系の方でも、翻訳学校の医薬コースやセミナーに通うなど勉強熱心で、調べ物が丁寧な人は活躍しています。常に新しい知識や技術を習得しようと心がけている方は頼りになりますね。駆け出しの方のご応募も歓迎します」