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2023.05.15 UP

第71回 face-to-face /「顔を突き合わせて」「対面で」

第71回 face-to-face /「顔を突き合わせて」「対面で」

ネイティブが使う粋な英語表現を現場からお届け! グローバル化が進み、英語が飛び交う製薬業界。製薬会社で活躍している社内通訳者が、グローバルビジネスの現場で流行っていたり、よく耳にしたりする英語表現を紹介します。

face-to-face(フェイストゥフェイス)の使い方

“teleconference”(電話会議)の日本語訳「テレカン」はすっかり人口に膾炙した感がありますが、その対語と言ってもいい“face-to-face”は広く知られていないかも知れません。“face-to-face”を直訳すれば「顔と顔とを」という意味になりますが、英語では「対面で」という意味になります。

テレカンでは片付かない案件は対面で会議を開催して一気に片付けるのがビジネスの常だと思いますが、この「対面の会議」を“face-to-face meeting”と表現します。略して“F2F meeting”(Fは faceの頭文字で、2は toのこと)のように表現することもあります。

また、副詞のように使って“have a meeting face-to-face”のように使用する場合もあるので併せて覚えておきましょう。

具体的には次のように使えるでしょう。

A:Which is better, a teleconference or a face-to-face meeting at this time?
B:A face-to-face meeting is better for a brainstorming session.

A:今回はテレカンがいいかな、それとも対面会議のほうがいいだろうか。
B:ブレストのセッションなら対面会議がいいよ。

ぜひ使ってみてください!

★前回のコラム

森田系太郎
森田系太郎Keitaro Morita

会議通訳者・翻訳者。日米の大塚製薬を経て、現在は製薬CROのシミック㈱のシニア通訳者 兼 フリーランス通翻訳者。上智大学(法学[学士])、立教大学(異文化コミュニケーション学[修士]、社会デザイン学[博士])、モントレー国際大学院(翻訳通訳[修士])卒。編著書に『環境人文学 I/II』(勉誠出版、2017年)がある。日本会議通訳者協会(JACI)理事で、JACIのホームページでコラム「製薬業界の通訳」を連載中。立教大学・兼任講師/研究員、英検1級・全国通訳案内士・国連英検特A級保持者(外務大臣賞)。 趣味は小6から続けているテニス。