第2回 原文の語順をどこまで尊重するか

現代文学翻訳コンテスト2016.12.01

最優秀訳文

 それでは最優秀訳文を挙げます。選んだ際の基準としては、ここまで書いてきたようなポイントもさることながら、1)意味の取り違えが少なく、2)シンプルな言葉で、原文の雰囲気をうまく活かしている、ということを主に考えました。なにせ応募が多数でしたから、何か見落としがあるかもしれません。その際はどうぞご容赦ください。

 英語の語順をなるだけ忠実に守ろうと工夫された努力が見えます。これを元にして、日本語としての滑らかさをもう一回り加えると(たとえば、「ピカッと」を「閃光」にするほうが淡々とした感じが出るとか、息子を「彼」と呼ぶのは避けるとか)、もはや教師があれこれ言う必要のない文章に近づいていく予感があります。

藤井による訳例

 続いて、僕が嘔吐した訳文を……。

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