第51回 新人ガイドのための営業のコツ

通訳ガイド行脚2012.01.16

売り込みは“タイミング”がポイント
世界の様々な変革が相次ぐ時代、皆様はどのように新年をお迎えになったことでしょうか。通訳ガイド業務への震災影響はまだまだ2012年も続くとする見方もあれば、確実に回復の途にあることを実感しているという明るい声も聞こえてきます。地域や環境によって異なりますが、それぞれの学びを生かした前進を目指してゆきたいですね。

前々回にご紹介した新人ガイドの営業方法についてのアドバイス、第2弾です。新人に限らず、営業連絡のコツには“タイミング”の配慮が必要だと某旅行会社の担当者からの声が聞こえてきました。

「通訳ガイドとして使ってください」という
売り込み営業の連絡に適切なタイミングとは?

まず年間を通して言えば、担当者が分刻み秒刻みで業務に追われるピークシーズンは避けたほうが良いと言われます。インバウンド業界でのピークシーズンとは一般に3~5月、9~11月を言いますが、これについては各会社によって事情が変わるので、まずは郵送やメールで連絡を入れておき、相手の都合に合わせて忍耐強く時機を見計らってプッシュをし、面談に辿りつけると良いでしょう。

では、細かく見ると1週間のうちどの曜日が適切なのでしょう?週末直前や週明け直後は業務が山積みになりがちと考えます。つまり、金曜日の午後や月曜日の午前中などは外したほうが安全そうです。

1日のうちではどうでしょうか?朝一番や夕方では、やはり担当者はその時にどうしてもやらねばならぬ作業に追われている可能性が高そう。その時間帯を避けて連絡をしてみましょう。

連絡時には、もちろん適度な愛想や丁寧さが必要ですが、“無用に長い時候の挨拶”は不要とおっしゃる方もいます。ダラダラとゆっくり話す電話で相手をイライラさせないように注意しましょう。旅行会社の業務は忙しく煩雑なので、業務連絡は短く要領よくテキパキとしていることが望まれます。これはツアー業務の連絡で話す時も同じで、馴れない新人は、最初のうち旅行会社社員の話のテンポについてゆけず戸惑う人もいるようです。「コンパクトに要領よく」それが“仕事のできる人材”を印象づけることを覚えておきましょう。これは通訳ガイドに限らずどんな業界でも共通かもしれませんね。

実務経験を具体的にアピール
提出が必要なのは履歴書と実務経歴書です。履歴書には必ず写真を添付すること。どんな人に大切なお客様を託すのか、誠実で信頼のできる通訳ガイドさんの雰囲気が伝わってくるものがいいですね。少し笑顔が感じられる明るい表情の写真が職業柄ベストです。

一番重要なのは実務経歴の部分。通訳ガイドとしての経験度がわかるように記載したいものです。たとえば、どの組織が主催するどのような通訳ガイドの実務研修を修了して、その後、何名のグループの何日間のツアーをアテンドまたはガイドしたか? ツアーの件数やお客様の人数、訪問先の地域、就業日合計が約何日・・・などと具体的に書かれているとわかりやすいのです。インセンティブと呼ばれる企業関係者のツアーであれば、どんな業界の企業だったのか(例:IT関係、金融関係、自動車メーカーなど)も記載しましょう。

しかし合格して通訳案内士の研修を受講した直後の新人ガイドさんの場合には、記載する実績がないかもしれませんね。そのような時には、ご自身の過去をよく思い出してみましょう。ボランティアやプライベートでも良いのでガイドやアテンド経験がないでしょうか?是非それらを記載しましょう。一般実務でも「国際業務に従事していた」とか、「学校の外国人講師の世話を担当」とか、とにかく少しでも外国人との接触に馴れているという印象を与えるのが得策です。

そして、備考欄などにはご自身が日本を愛する気持ち、そして日本の良さを世界中の観光客に紹介して、彼らが安全で楽しく観光を楽しめるようにベストを尽くしたいという情熱が伝わるようなメッセ-ジを伝えましょう。

 

複数の会社に送る可能性が高いですし、またその後も、実績は随時追加記載して中味をアップデートして近況報告として提出することも営業効果が高いので、e-メールで簡単に送れるデータファイル版がお薦めです。