第73回 訪日観光客が復活!「現代日本」を感じる場所が人気上昇

通訳ガイド行脚2013.11.16

この秋は通訳ガイドさん達はみな忙しそう、震災前の状態に本格的に戻ったのを実感して嬉しいです。お客様の背景もバラエティに富み、どんなにお金をかけても一流の観光、食事、ホテルに一流の通訳ガイドサービスを受けたいというラグジュアリーな富裕層から、バックパッカー的に限りなく経費をかけないで観光する個人客まで、どの分野も人数が増えているようです。国籍はアジアの旅行者が急増中であるのを実感しています。予算やタイプに合わせて、どのジャンルでも対応できる通訳ガイドの層が厚くなってきているのも感じるところです。

人気の「現代日本」スポット①~新宿・歌舞伎町
訪問地も、外国人に言われて「あれ?そうなのか」と再発見するようなスポットがあります。それは「現代日本」がキーワード。たとえば東京都内であれば、新宿の歌舞伎町や渋谷のスクランブル交差点などです。

歌舞伎町というと何やら怪しげな“paradise for gentlemen”的なイメージがあって、「危険なところだから注意して!」とガイドは必ず客に伝えてトラブルのないように配慮する、だから外国人客も探究心旺盛で勇気のある人以外は近寄らない…というのが鉄則の地域でした。ところが日暮れ時から19:30頃までの早めの時間帯の歌舞伎町を「ガイドと一緒に歩きましょう」というツアーが人気上昇中なのです。

その時間帯であれば、本格的な歌舞伎町の真髄が体験できるとは言いづらいですが、女性通訳ガイドでも女性客でも抵抗なく散策ができます。花園神社やゴールデン街を通り、歌舞伎町の雰囲気を見てカラオケ店に入って“チラッとカラオケ”30分を試したり、マンガ喫茶を覗いたりするだけでも、現代の若い世代の文化が垣間見られる興味深い内容となります。お店には入ってみたくても初めて訪れる外国人観光客にとっては勇気が要ります。ガイドさんが同行していればカラオケ利用法にも戸惑わずに済み、楽しめますね。そのあと新宿駅近くの「思い出横丁」に行けば庶民の暖かい屋台的な感触が味わえ、英語の標記も多いのでホッと一息つけるという訳です。地元の人たちが楽しんでいるエリアをどう安全に、しかも効率よくご案内できるか?お客様の反応をよく観察しながら楽しくご案内できるようにしたいですね。

人気の「現代日本」スポット②~渋谷・スクランブル交差点
スクランブル交差点は最近増えて来ましたが、渋谷にはハチ公のいる大スクランブルから公園通りなど小さな交差点を含めて4カ所も集中してあります。アカデミー脚本賞にも輝いたソフィア・コッポラ監督による“Lost In Translation”の最後の場面に出て話題となりました。
実はスクランブル交差点は全国に300カ所以上あるのです。ニューヨーク5番街のスクランブル交差点からヒントを得て、日本では熊本で1968年に初のスクランブル交差点ができました。しかし、渋谷のスクランブルは1度に数百名、1分間に1,500名が渡る大規模で、初めて見る人には驚きの光景となります。

外国人からは“Amazing!”や、「あり得ない!」の一言が。交差点に面したStarbucksの前で写真を撮る外国人が急増中のホットスポットとなれば、ガイディングの声もピッチがあがりますね。

よく語られる外国人の反応
・日本では最初にここに行き「渋谷を渡ったぞ」と友達に言いまくりたい
・ウワッ、アリの大群か魚みたいだ!
・雨の日は、まるで傘の闘いだった
・最後はみんな走ってる。信じられないものを見た
・こんなに大勢がきちんと渡れているところを見たことがない
・日本はなんで皆、黒か白かグレーなんだ?
・スリの天国じゃないのか?
・転んだらどうなるの
・よくぶつからないで安全に歩けるな

日本人でも、もう一度足を運んでみたくなりそうですね。
私たちが日ごろ当然と思って見ている光景が、外国人にとっては目を見張る興味深い場所であったり、物、そしてサービスであり得ます。そんな日本の物事がTV番組でも取り上げられている昨今ですが、情報をさらにリサーチしてみてはいかがでしょうか。