第78回 繁忙期の春は新人デビューのチャンス!

通訳ガイド行脚2014.04.16

今年の春は通訳ガイドの忙しさが凄いです!来日外国人観光客の数が半端じゃなく、年明けた頃から例年より2ヶ月も早く予約が入りかけた通訳ガイドさんが続出で、3月初めの時点で「もう4月はお休みがありません」という人も少なくありませんでした。

新人にも声がかかる
中堅、ベテランが手一杯となると、いよいよ新人に声がかかります。新人ガイドさん達は、普通はポツポツと月に2-3回でも仕事が入ればラッキーな出だしなのですが、今年は様子が違います。まさにオリンピック効果で嬉しい悲鳴が聞こえます。

新人(といってもさすがに今年合格した人ではなく、1年前に合格した新人です)が、本格的デビューをするチャンス到来でした。旅行会社が、
「慣れた人がいなければ新人さんでも良いので紹介して下さい」
と、お墨付きをくれるのです。
通訳ガイドを紹介する立場からすると、新人と言えども現場でお客様からクレームがきたり、旅行会社に迷惑をかけそうな人には声がかけられません。
日頃から研修や組織運営のスタッフとして顔馴染だと声をかけやすく、ボランティアその他で日頃からガイディング活動をしていると耳にした人が頭に浮かびます。そして次に、人柄の良さそうな人、お客様に喜ばれそうな好感度の高い人、エクセルやメールなどパソコンの操作に慣れていそうな人、テキパキと対応ができそうな人、そして何と言っても誠実で信頼感を感じる人、やる気の旺盛な人、ガイド料金の高低で文句を言わなさそうな人、そして最後には勇気のある人を選びます。

お客様をホテルにまで迎えに行って空港行きのリムジンバスに乗せ込む、東京駅にお連れして新幹線に乗せ込むなどのシンプルなお仕事から、“寿司握り体験のツアー”、“神楽坂や原宿、歌舞伎町のウォーキングツアー”、“横浜・鎌倉ツアー”そして何と言っても“桜を見るツアー”が頻繁にガイド不足に悩まされていました。パッケージツアーの場合には前日まで申し込みを受け付けるので、ギリギリまでガイド数が不明なのもその理由のひとつです。夕方ならまだしも、夜の8時、9時になって、
「明日の桜ツアー3名何とか見つけて下さい」
なんてSOSの電話が入ることもありました。

いつ頼まれてもいいように準備を
超ピークシーズンには、こういう事は今に始まったことではなく、大都市には通訳ガイドの数も基本的には多いので、誰かが見つかるのですが、手配する側はヒヤヒヤものです。未経験の人にはできる限り事前に試乗をして準備をしてもらうのですが、ぶっつけ本番の時もありました。やるっきゃない!の勇気も大事。
誰にでも初めての時はあるので、清水の舞台から飛び降りた新米ガイドさんも今年は多いのではないでしょうか。いつ頼まれても良いように、日頃から基礎力を磨いておかねばいけないということですね。

いままで都内観光しかやっていなかった人は、箱根や日光も、京都しかやったことのない人は奈良も大阪も広島も。日帰りしかやったことのない人は1泊2泊、時には関西、関東をまたにかけてのツアーをすることになった人もいます。忙しさに喉を潰したガイドさんに同行して、筆談でその場でアドバイスを受けながら、初めて行ったミュージアムでガイドトークをしたという新人さんもいましたよ。

さまざまなレベルの人が、グレードアップするチャンス。大変だけど体力勝負の繁忙期です。皆様の活躍を祈ります。