第91回 気がつけば、東京オリンピックまであと4年

通訳ガイド行脚2016.04.13

ホテルが取れないほどの外国人客が!

2015年、訪日外国人が2000万人を超えたとのニュースは、16年に入って広く報道されました。その数字に偽りはなく、昨年から今年にかけて、私を含め、周りの通訳ガイド仲間、GICSS会員の通訳ガイドは本当に多忙な日々が続きました。(それもあって、こちらの連載もしばらくお休みをいただいていました)

特にクルーズ船関連の仕事がほんとに多く、急な依頼に四苦八苦する日々。つい先日も、「あさって、英語のガイドさん3名、都内観光、空いていませんか?」と旅行会社から問い合わせがあったぐらいです。あさってなんて序の口、今日の午後から、なんていう日もありました。この忙しさが年中続くと良いのですが、春の季節に集中し過ぎ!あまりの忙しさに「桜が憎い」(笑)と口走る旅行会社の社員さんもいました。

そんな春の繁忙期もピークが過ぎれば、今年も3分の1が終了。巷では8月のリオデジャネイロオリンピックに向けての選手選考のニュースが多くなっています。リオの次は・・・そう東京オリンピック。もうあと4年ちょっとなんですね。

2020年夏の東京オリンピックやパラリンピックはその期間中だけではなく、前後も参加者や運営担当者、メディア関係者や観光客などが世界中から日本に殺到することが想定されます。4年前の現在ですら、春秋の観光シーズンにはホテルが不足し、遠方のホテルを利用してやりくりしている状態です。今後は宿泊施設もバスなどの移動車両も増えることでしょう。

4年後に向けて、通訳ガイドも、官民合わせて多くの場で必要とされことが予想され、増員育成が課題となっています。今なら、まだ一から勉強して通訳案内士を目指しても、まだ間に合う確率は高いですよ。

オリンピックを意識してプロができること

すでにプロとして活躍している通訳ガイドにとって、オリンピックに向けてできること・・・それは、自分がガイドをすることだけに限られません。周囲でプロの技が必要とされている部分を見出して、手をさしのべる事も必要です。

例えば外国人観光客と接する機会の多い観光地で働く人、宿泊施設、駐車場、レストランを始め、商店街の店員さんでも、まだまだ外国人は苦手な人は少なくなく、まして駅やバス停で、街で、店舗で、外国人を前にすると緊張して逃げ腰になる人たちが多いと思いませんか?

通訳ガイドはプロとして上手に、そういった人たちと外国人客との交流をお手伝いし、お手本のモデルとなるように心がけねばならないと思います。「ああ、そう言えばいいんだ」「ああいうふうに見せてあげればわかりやすいんだ」「こういうふうに振る舞えば喜んでもらえるんだ」「そういう意味なんだ!」という参考にしてもらえれば、一般市民の人々のレベルアップの陰のサポーター役として、直接的&間接的に日本の国際化や外国人客受け入れサービスの向上に貢献できることになります。民宿や外国人を受け入れる旅館も増えていますが、もしも語学面や外国人接遇に慣れたスタッフが不足な場合には、通訳ガイドがすぐにヘルプできる関係があると良いですね。