第33回 おすすめ! 目から鱗の日本語の本

31.
サムだったら簡単にハリウッド入りできただろう。良い作品を見分けるセンスがあったし、ひねりが効いて、ユニークで、視聴者を最後までくぎ付けにする脚本を書いていたから。

(「ハリウッド入りも」かな。視聴者は「ラジオ・テレビの受信者。聴視者。」(大辞林による)間違いではないんですが、FFボタンが出てきた時点で、やっぱりビデオだよねえ。(いまならHDレコーダーでしょうが。)
<余談>もうちょっとで敢闘賞かな。がんばってください。)

32.
サムだったらハリウッドまで上り詰めるのだって簡単だったはずよ。彼には作品を見る目があって、早送りボタンを押そうなんて気にはまずならないウィットにあふれたオリジナルの脚本を書いてたの。

(これは悪くないです。ただ、「早送りボタンを~ならない」の修飾部が、ちょっと重いんですね。ですから、「ウィットに溢れたオリジナルな脚本を書いてたの。早送りボタンを押そうなんて気にはまずならない」(これでいいというわけではないんですが。)というように、原文の語順を活かした方がするっと言ったんじゃないかな。
<余談>今回のはそこそこ色気がありました。でももっとがんばってね。)

33.
サムならハリウッドでやすやすと成功しただろう。よい構成というものをわかっていたし、サムの書く機知に富んだ独創的な脚本は、作品を見る者に早送りボタンの存在を忘れさせた。

(「ハリウッドでも」かな。「構成というものが」の方が流れも良くなります。後半もうまくまとまっているんですが、やや硬いかなあ。でも悪い取り組みではないですよ。
<余談>ウェルカムバック。次回も楽しみにしていますよ。)

34.
サムなら容易にハリウッドに進出できたかもしれない。ストーリーの構成を見る目はあったし、彼のウィットに富んだオリジナル脚本は、早送りボタンを押す気にはさせない出来だった。

(「オリジナル脚本」がちょっと気になるかなあ。名詞を重ねるのは注意が必要なんですね。それ以外はなかなか良くまとまっています。この調子でがんばってね。
<余談>コズメルって知りませんでした。まだまだ知らない場所がいっぱいあるなあ。勉強になりましたどうもありがとう。)

35.
サムならハリウッドにもたやすく進出できたはず。優れた構成力を持っていて、独創的でウィットに富んだ脚本を書き、実際、見る者に早送りボタンを押させるようなことはなかった。

(けっこう読みやすかったですが、たしかに女性っぽさという意味ではちょっと違うかも知れません。でも無理に女っぽくする必要もないのかも。ただ原文のもう少しくだけた雰囲気が二番目の文章では少し伝わってこないかも知れませんね。
<余談>文体の使い分けは本当に難しいのでした。でも努力は感じられましたよ。)

36.
サムは、ハリウッドにでも、たやすく飛びこむことができたに違いない。構成にたけていたし、ウィットに富んだ独創的な脚本を書いた。ビデオの早送りボタンを押す気にさせないような脚本だ。

(「ハリウッドに飛び込む」と言えるかなあ。あとこれもそうなんですけど、できれば「脚本」を繰り返したくないんですね。関係代名詞節を二文に分ける時に、いかに同語反復なしで訳すかが一つポイントになります。)

37.
サムならばハリウッド入りだって楽々だったはずだ。構図を見る目は抜群だし、彼の書く脚本は、機知に富んでいて、独創的で、早送りボタンに手が伸びたりしない。

(訳文自体はなかなかうまくまとまっています。もう少し漢字が少なくてもいいかなあとは思いますが。多少色気にかけるかなあ。
<余談>iMacいいですねえ。僕が最初に買ったのはPowerMac 6100だったかなあ。全部揃えて35万くらいしましたもんねえ。僕もマカーなので、Logophileを使っています。Windowsのマシンも必要で持っていることはもっていますので、そちらはJammingです。)

38.
サムなら、ハリウッドまで容易に登りつめることができただろう。文章を見る目は優れていたし、彼が書く台本はウイットに富んだ個性的なもので、実際の話、視聴者に早送りボタンを押させることはなかった。

(これもけっこう好きなんですが、やっぱり「視聴者」が気になるかなあ。映画の視聴者ってあまり言わないと思うんですね。あと映画ですから「文章」はやっぱりちょっと違うと思うんですよ。
<余談>基本的に内容によりますね。ホラーとかはほとんど翻訳が出ないので原書です。ミステリーは入手が難しい古典とかは昔はみな翻訳かなあ。)

39.
サムは簡単にハリウッドに飛んでいけたかもしれない。彼は気のきいた文章構成と執筆を見分けるすばらしい目を持っていた。彼の自作の脚本は、早送りせずにじっくりと見ていたいくらいものだ。

(「ハリウッドに飛んでいけた」だと移動したという感じがしますね。映画なので「文章」にはならないし、scriptsは台本です。形容詞の係り受けを自由に動かしすぎているので、そのあたりはもう少し丁寧に。)

40.
サムはハリウッドに進出する気になれば簡単に行けたはずだ。文章構成に優れていて、機知に富んだオリジナルの脚本を書いたので、早送りをしようという気にはさせなかった。

(文章構成にしてしまうとやっぱりハリウッドとはずれてしまう気がします。早送りとの関係も唐突になってしまっていますね。意味は分かっているのだと思いますから、もう少し読み手を意識して訳すようにすれば良くなると思いますよ。)

41.
サムは簡単にハリウッドにかけ上がることができたはずだ。構図に対して素晴らしい目を持っていたし、気の利いた独特な台本を書くこともできたので、早送りボタンに手をやる人はそうそういない。

(「ハリウッドにかけ上がる」もちょっと分かりにくいなあ。たとえば「ハリウッドへの階段を」とか。「独特な」は「ユニークな」としてもいいかも。「そうそういない」はちょっと引っかかるかも知れません。一シーン1シーンがとても面白かったということなんでしょうから。)

42.
サムなら難なくハリウッドに進出できただろう。作品選びが非常にうまく、サムのウィットに富んだ斬新な脚本は、視聴者に早送りの操作をさせなかった。

(「作品選び」というとちょっと違う気がします。もともとの感覚は「To make up the constituent parts of; constitute or form」という感じなんですね。語源はput togetherといった意味のラテン語。そこから、作曲にもなるし、構成にもなるし、という感じです。「視聴者」については上の方のコメントを見てください。意外に普通に使っている単語の定義って自分の中ではあいまいだったりしますよ。
<余談>うーん、新聞をやめても、特に不便なことはないですね。日経が電子版を出すんですが、月に4,000円はいくらなんでも高いなあと。それでも、エコでそっちに切り替える方もいるようです。ただ新聞情報はそのまま使えないケースが多いです。たとえば企業の製品名とかでも、けっこう誤植があったりするので、最終的にはその企業のウェブサイトとかリリースを確認するし。ただ、盲目的に読まないのであれば、新聞を読んでから、気になるものについてネットで調べる、文献を調べるというのであれば、本来はその方がいいのだと思います。)

43.
サムは苦もなくハリウッドへ躍進した。構成の才能が素晴らしく、早送りボタンに触れさせることのない、ウィットに富んだ独創的な脚本を書いた。

(仮定法過去完了なので、実際にはハリウッドには行かなかったんですね。後半は文章にちょっと色気がないかなあ。早送りボタンも何か唐突に映ってしまっています。このあたりをもう一工夫。)

44.
サムは簡単にハリウッドに飛び移ることができた。彼はすばらしい構成の目を持っていて、現にあなたの指を早送りボタンに近づけさせない名言や独創的な台本を書いた。

(「ハリウッドに飛び移る」ってどういう意味に取れるでしょう。「名言」はどこから来たのかなあ。まず単語ベースで文章を読むのではなくて、文章全体が何を伝えようとしているのかを理解しようとしてみてください。)

45.
サムは簡単にハリウッドへ殴りこみできる男だった。構成について卓越した目を持っていたし、ウィットに飛んだオリジナルの脚本を書くこともできた。その脚本でできた映画と言えば、手元のリモコンの早送りボタンを押すことも忘れて見入ってしまうほどの出来だ。

(「殴り込み」だったら「殴り込みをかける」かな。最後の行はちょっと饒舌すぎるかも知れません。それこそ「その出来映えは、早送りボタンを忘れて見入ってしまうほどだ」ですむんじゃないかなあ。
<余談>今年は多いですね。まあ仙台に行っていた時もそれなりに降ったので抵抗はないんですが。それよりも、毎日のように人身事故が続いていてそれが悲しいです。去年の暮れに風邪を引きましたが、それ以外は健康でやってます。ありがたいことです。)

46.
サムならハリウッドへだって簡単に進出できただろう。ドラマ構成に対する鑑識眼はあったし、斬新で気の利いた脚本だって書いていた。とても流し読みなんてできないような実にいい作品だったよ。

(うーん、結果的に、文章の話になってしまっているように思えます。あくまで映画の人ですから、「作品の構成にも目が行き届いていたし、よい脚本も書けたので、サムの作品を観ていたら、とても早送りなんかできない」というだけのことなので。 <余談>どうぞがんばってください。)

47.
サムにとってはハリウッド進出も容易かっただろう。文章力に長けた彼が生み出す脚本には機知とオリジナリティがあり、見る人に早送りボタンを触らせない力があったのだ。

(「たやすい」はひらいた方がいいです。「文章力」は映画に求められる能力とはちょっと違うんじゃないかなあ。それ以外の部分はなかなかコンパクトにまとまっていますが、もう少し文章に色気があるといいかなあ。
<余談>どうもはじめまして。がんばってくださいね。)

48.
サムなら簡単に、ハリウッドへと進出できただろう。構成に対してかなりの目利きであったし、ウィットに富んだ台本を書いた。事実、サムの作品は早送りボタンとは無縁だった。

(訳文自体は良い感じです。「早送りボタンとは無縁だった」は良いアイデアですね。
<余談>本文に映画の話だというのは書いてあったはずなんだけど、問題文しか読まれませんでしたか? 基本的には(今月は違うけど)本文連動で課題文が出るので、そちらも丁寧に読んで頂けると、流れが分かるようになっています。)

49.
サムがハリウッドに進出するのは、いともたやすいこと、だっただろう。創作を見る目はなかなかのものだったし、彼自身、気の利いた、目新しい台本を書いた。それこそ早送りボタンを押す手が止まるようなのをだ。

(「こと」のあとに読点を入れてはだめですよう。「創作を見る目」というのはたぶんちょっとわかりにくい。あと「なのをだ」は文章にするととても読みにくくなります。あと「押す手が止まる」だと押そうとしている感じがするんですね。むしろ押させもしない感じかな。
<余談>シアトルはやっぱり寒そうですね。林美貴子さんもいまシアトルでブログやってたなあ。(http://blog.goo.ne.jp/howdymikiko/)最近更新がないぞ(^-^; 彼女の出ていたTravellers Englishという番組が好きなんですよ。)

50.
サムなら一躍ハリウッドに進出することもできただろう。作品のプロデュースにかけては、ずばぬけたセンスをもっていたし、彼が書いた脚本はとにかくユニークで洒落がきいていて、人をぐっと引きつけて離さなかった。

(確かにプロデューサーだけど、作品のプロデュースというか「企画・構成」の「構成」の方ですよねえ。早送りボタンは削ってしまったというアプローチなのでそれはそれでいいかな。できたら「人をぐっと引きつけて」の部分に同じようなインパクトがほしかったかも。
<余談>難しいです。上の方にもともとの語源を書いておきました。読んでみてくださいね。とにかく大量に読むことです。そして訳すことです。)

51.
サムならハリウッドだって夢ではなかったかもしれない。作品を見分ける力があったし、ウィットに富んだオリジナルの脚本を書いた。早送りボタンを押そうという気を起こさせない、実際、よくできた脚本だった。

(easilyだから夢よりも実現性が高かったんじゃないかなあ。あと脚本も1本しかないように読めてしまうので、もう少し工夫した方がよかったかな。上にも書きましたが、関係代名詞節を二つに分ける場合、いかに同じ単語を繰り返さずに処理するかが勝負所。
<余談>はじめまして。毎月、こんなことしてます。どうぞお手柔らかに。)

52.
サムならハリウッド進出というのも不思議じゃなかった。構成に関しては鋭い目をもっていたし、気の利いた独特な脚本も書いていた。しかもその脚本ときたら、早送りのボタンを押そうなんて思う暇もないようなものだった。

(うーん、この始め方だったら「ハリウッドに進出していたとしても」になるかな。いまの訳文だと実際に進出していたように読めるんですよ。全体のトーンがややばらついているかなあ。もう一工夫ほしいところではあります。
<余談>多少訳文に色気がかけるんですね。そのへんを工夫してみてください。)

53.
サムならハリウッドに進出しても不思議はなかった。構成には確かな目を持っていたし、実際に早送りボタンを押させないほど機知に富み、独創的な脚本を書いた。

(意味は過不足なく訳されているんですが、文章にちょっと色気がないかな。自分でこの文章を書いたと想像してみて、「早送りボタンを押させないほど機知に富み」って書きますか? 色気っていうのはそういうところなんですよね。たとえば「早送りボタンの存在を忘れさせる」とか。
<余談>新聞は、本来の役割に戻る、すなわち、独立して是々非々で、あるいは客観的に情報を流すようにすればいいだけでしょう。さもなければ、twitterやblogのような新しい論壇や情報伝達手段に負けるだけですね。まあテレビももっと番組の質を上げないと厳しいでしょうね。)

54.
サムなら、ハリウッドデビューだって簡単にできたはずだ。構成に関しては鋭い目をもっていたし、早送りボタンを押そうなんて気にはまったくならない、ウィットにとんだ独創的な脚本を書いた。

(これも意味的にはきちんと押さえてあるんですが、ちょっとだけ色気がないかなあ。早送りボタンの部分を後ろに持ってきた方が落ち着くんじゃないかなあ。
<余談>いやー、僕のコメントが遅れるせいでとうとう一月ずれてしまいました。すまぬすまぬ。)

55.
サムはハリウッドをたやすく飛び上がらせることができた。彼には作品を見る目があった。それに見る人の指をビデオの早送りボタンに少しもかけさせない、洒落て独創的な脚本を書いた。

(ハリウッドは飛び上がらないよねえ(^-^; それから三つの文章全部が「た」で終わっているから少し流れが悪いです。この文章だったら「作品を見る目があったし、脚本もお洒落で独創的だったので、……」みたいになるかな。
<余談>ここは僕が好きなこと(笑)を書く場所なので、ご期待には添えないと思います。申し訳ないけど。)

56.
サムはいとも簡単にハリウッドへの進出を遂げることができた。作品を見る優れた目、実際に早送りボタンに手をやることがない、ウイットに富んだ独創的な脚本を見る優れた目があったのだ。

(この訳文だと、進出に成功してしまっています。そうではなくて、仮定法過去完了だから、しなかったのね、実際には。「優れた」が二度繰り返されてしまっているのもちょっとまずいかな。あと「早送りボタン」の部分と後半の関係が分かりづらいかも知れません。
<余談>初めての挑戦なので、まだ慣れないと思いますが、何度かやっているうちに、やり方はつかめてくるかな。とりあえず、訳文ができたら、音読してみてください。そうすると冗漫な部分とか分かりにくい部分がどこか見えてくるはず。)

57.
サムはいとも簡単にハリウッドに上りつめた。彼は素晴らしい構成眼とウィットに富んだ文章力を持ち、事実、彼のオリジナル脚本は、早送りボタンの存在を忘れさせるほど人々を夢中にさせた。

(これも仮定法過去完了に注意。あと、業界が業界だけに、人々を夢中というのもいささかまずいような気もします。もう少し文法をきっちり押さえておいた方がいいかも知れません。)

58.
サムは、たやすくハリウッドへのし上がれたはずだった。素晴らしい構成力を持っていて、機知に富んだ台本を書き下ろしていた。サムが書いたものには、早送りしたいと思わせる箇所が本当に一個もなかった。

(「箇所」はそれ自体が単位(助数詞)だから、「一つもなかった」になるかな。説明的に訳していて工夫は感じられますが、もうちょっとだけ読みやすくするといいと思います。
<余談>どうもはじめまして。神保さんのところは面白いですね。やはり、僕たち一人1人が考えることを放棄しないというのが大切だと思います。あと、多角的にものを見るようにすることかなあ。いずれにせよ、僕も五十過ぎで、そんなにいつまでもばりばりの現役でいられるわけではないですから、言えるうちに言うべきことは言っておこうかと(苦笑)。それにしても小沢氏の人を育てることにかける情熱というのはすごいものがあります。政策や考え方のすべてに賛同するわけではありませんが、人を育てるという一点においては全面的に賛同します。(http://nikonikositaine.blog49.fc2.com/blog-entry-1075.html) まあ僕自身は、そんなことを言えるほど偉くも何ともないですが、翻訳、あるいは英語という言語を習得して頂く上で、少しでも貢献できればいいなあと思ってこういうことをやっていますので。)

59.
サムなら、ハリウッドの業界に飛び込んでやっていくことだって簡単だ。脚本構成を見抜く目に非常にたけており、また、ウィットに富んだ脚本を自分で書くこともできた。それは視聴者が思わず早送りボタンの手を止めて見いってしまうようなものだった。

(仮定法過去完了ですから、could haveなので、実際には行かなかったんですね。「早送りボタンの手」がちょっと引っかかるかなあ。文章自体はなかなかなんですけど、細かなところまで注意を払って訳した方がいいかも知れません。
<余談>どうしても産業翻訳と文芸翻訳とでは語彙が違いますから、その意味では最初はとまどうかも知れません。ただ、文法とかロジックという意味では差がないですから、変な話ですが、たとえば文芸翻訳で今ひとつ殻を破れない人には、法律文書の翻訳をおすすめすることがあります。法律文書は厳密に書かれているので、文法を完全に理解していないと読み解けないんですね。いまはどの分野も需要が多いわけではありませんが、実力があれば、やはり道は開けるものだと思います。)

60.
サムなら軽々とハリウッドへ躍進できただろう。彼には卓越した構成力があり、観る人に作品を早送りさせることのない、巧妙で、独自の世界観を持つ脚本を書いていた。

(「躍進することもできただろう」かな。あと「独自の世界観」はさすがにやり過ぎかも知れません。ただやや硬すぎるきらいはありますが、センスはいいような気がするので、さらに精進してください。
<余談>英語で勉強できる本が見つかって良かったですね。僕も時間があればいろいろ読みたいんですが、なかなか仕事に追われてのんびりと本を読む時間がないんですね。老後の楽しみとかいっていたら、老眼がでてきて、これはそろそろkindleするしかないのかと悩み中。)

61.
サムならハリウッドに飛び込むことも簡単に出来たはずだ。構成に関してはすばらしくいい目を持っていたし、見ている間に早送り操作なんて不要なくらい、気の利いた独創的な脚本を書いていた。

(「ハリウッドに飛び込む」って言うかなあ。それなら「ハリウッド映画の世界に飛び込む」とか。「いい」はやはり口語なので「よい」の方がいいと思います。「早送り操作なんて不要」もちょっと分かりにくいかな。それなら「早送りなんてできっこない」とかの方がノリは良くなりそうです。
<余談>結局、読んで、訳して、読んで、訳しての繰り返しなんですね。僕も五十にもなってまだこのレベルかと悲しくなることも多々ありますが、まあそう愚痴っていたからといって上達するものでもないので、お互い頑張りましょう。)

62.
サムなら、ハリウッドまで軽々と一足飛びだっただろうに。構成を見る目は素晴らしかったし、書いた脚本は気が利いていて独創的な、一度たりとも早送りボタンを押させはしないものだった。

(うーん、「一足飛び」には一気に他の場所に移動することという意味もあるので、ちょっと工夫したいところかなあ。「ハリウッドの世界」とかちょっと足してみるといいかも知れません。意味はきちんと拾えているんですが、ちょっと色気がないかな。)

63.
サムならいきなりのハリウッド・デビューも楽勝だったかもしれない。非常に優れた構成能力を持っていて、彼が書くウィットに富んだ独創的な脚本は、作品を見る者に早送りボタンを押させることなどなかった。

(いや、いきなりではないんですね。業界にずっといるわけだから。後半は割といい感じに仕上がっていますが、やっぱりちょっと硬いかなあ。いいところまできているんだけど、もうちょっとですね。
<余談>本当はあまりいじりまわさない方がいいんですけどね。)

<全体講評>

誤訳とか、読み違いはほとんどなかったんですが、やはり原文の持つ雰囲気をうまく伝えるという点では苦労が多かったようです。その意味では、FFボタンのところ(ファイナルファンタジーじゃないよ)をうまく処理した人が上位に来た感じです。もう右手が上がらない(苦笑)ので、このあたりでやめておきます。

今月の敢闘賞は1、7、23、32、34、37、48さん。MVPは林彩さんです。おめでとう。この調子でがんばってね。

<試訳>

サムはその気になればハリウッドで活躍することもできたはず。構成がどういうものかよく分かっていたし、早送りなんてさせない、ウィットの効いた、オリジナルな台本も書けたから。

<次回の課題文>

お約束のハワイの季節が近づいてきたので、年に一度?のハワイネタ。

In this historic whaling village, the old grog shops and ships’ chandlers have been transformed into more than 40 art galleries and a wide range of restaurants.

Once known as Lele, which means “relentless sun” in Hawaiian, Lahaina’s sunny climate and oceanfront location offers a beautiful view of the island of Lanai and stunning West Maui sunsets.

文頭の赤字で示した1パラグラフを訳してください。(二番目のパラグラフ=Once known as Lele以下は雰囲気を理解して頂くために引用したもので、翻訳は不要です。)

敬体(ですます調)で。

メッセージもお待ちしています。またいろいろハワイで本を探してきますね。ではまた来月。

★★訳文の応募は締め切りました★★

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