第33回 おすすめ! 目から鱗の日本語の本

■第32回ウルトラショート翻訳課題の講評

<課題文>
Sam could have easily made the jump to Hollywood. He had a great eye for composition and wrote witty, original scripts that actually kept your finger off the fast forward button.

<解説>
内容は非常にわかりやすいはずですが、問題はどういう風に訳すかだけだと思います。make the jump toの部分は、たとえば「進出する」のように処理することもできるでしょうし、「(ハリウッドへの)階段を駈けのぼる」のような訳文も可能でしょう。他には「(ハリウッドの)檜舞台でやっていく」とか。もちろんシンプルに行くなら「ハリウッドでも立派にやって行けた」とかもありかな。compositionは、「作品」とか「構成」でもいいかな。have an eye forは「眼識がある」ですが、「見る目がある」とか「目が利く」とかでも大丈夫そうかな。wittyはウィットの効いた(ウィットに富んだ)、originalは「ユニークな」とか「オリジナリティーのある」とかでもいいでしょう。FFボタンから指を放させないというのは、細かなところまでしっかり目がいっているということですね。ざっと訳せば、「サムだったら、ハリウッドでも十分通用しただろう。構成にも目が行き届いていたし、絶対に早送りなんかさせない、ウィットに富んだ、オリジナリティーあふれる台本が書けたのだから。」くらいかな。

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