第91回 語彙を増やすために語源を学ぼう

■第90回ウルトラショート翻訳課題の解説・講評

<第90回の課題文>

My first piece of advice: If you ever get lost in Los Angeles, don’t ask a blonde for directions. Ask someone like me. No offense. I’m not making a dumb blonde joke, really. My friends who are women’s studies majors at my old college, Pan Pacific West, would have my head on a platter for saying anything so un-PC.

<解説>

小説の書き出しなので、最初の部分は特に工夫しましょう。冒頭の訳はとても大切で、皆さんが本屋で見知らぬ小説を手に取るとき、やはり最初の数ページをぱらぱらとめくって読むかどうか、買うかどうかを決めると想うんですね。極端な言い方をすれば、最初の一行が勝負と言っても良いくらいです。たとえば、今回の小説の訳が「私の最初の助言:あなたがロサンジェルスで道に迷うことがあれば、方向を金髪にたずねてはならない」となっていたら、買います? これは読みにくそうだなとか、なんかピンとこないなと考えてしまうはず。内容に入ると、ask s.o. for directions(s.o.=someone)は「道をたずねる」ですね。No Offenseは、「怒らせるつもりじゃない」とか「悪気はない」とか「気分を買いするつもり」とかいろいろ工夫できるはず。dumb blondeというのはアメリカでよくある「金髪女は頭が悪い」みたいなやつ。そんなの関係ないんですけどねえ。women’s studiesは「女性学」。head on a platterは、「(自分の怒りに触れたため誰かを)ひどく罰する」です。weblioの「head on a platter」や「want one’s head on a plate」、THE FREE DICTIONARYの「head on a plate」など、オンラインでいくらでも意味が見つかりますね。「un-PC」が今回の罠(苦笑)なんですが、これはPC=politically correctに否定のun-を付けているわけですから、not politically correctという意味になります。

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