日本映像翻訳アカデミー<br>日英映像翻訳・英日映像翻訳 

英日・日英映像翻訳ともに学べるスクール
現役翻訳者の指導で修了生の6割が就業

全授業をリモート形式で開講 多数の受講生がプロデビュー

1996年設立の日本映像翻訳アカデミー(JVTA)では英日映像翻訳のほか、日英映像翻訳も学べるのが特徴だ。日英翻訳講座は10年以上の歴史を持ち、東京校、ロサンゼルス校ともに通期で必ず開講している。

また、卒業後にプロデビューしている人が多いことにも注目。実践コースまで修了した受講生はJVTAが実施するトライアルに合格すると、学校併設の受発注部門から、必ず翻訳の仕事が発注される。実際、受講生の約6割が修了後に就業を果たし、活躍している。

2020年からすべての授業をリアルタイムで受講できるリモート形式で開講。自分のペースで学びたい人にはJVTAがアルクと共同開発した映像翻訳Web講座も用意されている。

映像翻訳者に必要な「6つの資質」を講師が伝授

JVTAでは、プロの映像翻訳者に必要なスキルを「6つの資質」、すなわち「ソース言語解釈力」「翻訳力」「ターゲット言語応用表現力」「コンテンツ解釈力」「取材・調査力」「ビジネス対応力」と定め、バランス良く伸ばせるカリキュラムが組まれている。どのコースも、講師は現役として活躍するプロの映像翻訳者ばかり。翻訳スキルはもちろん作品解釈、日本語表現力、フリーランスとしての働き方などに関する授業もある。2023年10月にはカリキュラムが改編され、吹替翻訳のスキルの強化、AI翻訳に関する知識習得と理解の向上をテーマにした講座も加わった。

石井清猛先生
石井清猛先生Ishii Kiyotake

日本映像翻訳アカデミーで学んだプロの映像翻訳者。エンタメ、PR、観光など多様な分野の翻訳や映像制作を手掛ける。JVTAで映像翻訳者の育成に従事し、日英・英日本科で講師を務める他、企業や国内外の学校教育機関で映像翻訳、海外PR、グローバル教育の講義を多数実施。

染野日名子さん
染野日名子さんSomeno Hinako

中学時代から小説家をめざし、ライトノベルやアニメに親しむ。大学では民族学を専攻。民族音楽をはじめとする島しょ地域の文化や歴史を学ぶ。JVTAの日英映像翻訳科を受講し、2018年10月にプロデビュー。英日映像翻訳者をめざし、2023年10月より英日映像翻訳科実践コースを受講中。

映像翻訳で大切なのは作品解釈
講師による適確なアドバイスで実力をつける

日英・英日ともに学べるJVTA 海外経験ゼロで日英映像翻訳者としてデビュー

石井清猛先生(以下、石井):染野さんは、日英映像翻訳科の実践コースを2017年に修了後、2018年にトライアルに合格してプロとしてご活躍されていますね。

染野日名子さん(以下、染野):はい。私はもともと日本の映像作品が大好きで、世界に紹介できるような仕事をしたいと思い日英映像翻訳者をめざしました。当時、日英の映像翻訳を学べるのはJVTAだけでしたので、学校選びはスムーズでした。

石井:確かに日英映像翻訳を通期で開講しているのはJVTAならではで、既に10年以上の歴史があります。クールジャパン政策の後押しもあり海外での日本コンテンツの消費は拡大を続けていますし、経済のグローバル化を背景に、企業ビデオなどでも英語字幕や吹替をつけることが増えてきました。染野さんのように日英映像翻訳科で学び、プロとして活躍している方もたくさんいます。

染野:昨年は『明ける夜に』という日本映画に、映画祭出品用の英語字幕をつけるなどしました。実は私には海外経験がなく、日常会話でどのような英語が話されているかをほとんど知らなかったので、デビュー当初は不安もありました。授業で先生方に教わった「映像翻訳では作品解釈がもっとも大切である。作品を分析し、全体の構成を把握することで初めて情報を取捨選択でき、ネタバレや伏線に配慮した訳ができる」という言葉を胸に、英文法を勉強したり、配信映画やドラマの英語字幕をきちんと読むようにしたりしたことが、流れのある字幕作りに役立っていると思います。

石井:染野さんは受講中のときから高い英語力をお持ちでしたが、英語がそれほど得意でない方でも努力次第で日英映像翻訳はできるようになります。それは、映像翻訳は単に言葉の翻訳だけの問題ではなく、コンテンツや作品を深く理解した上で、内容を視聴者に届けることを目的としているからです。その点、染野さんは豊富な人生経験と教養に裏打ちされた映像解釈力とメディアリテラシーがありました。

染野:ありがとうございます。私は映像翻訳をする時、「視聴者ファースト」というモットーを自分の中で掲げています。プロとして依頼されたからとかお金を稼ぐためとかではなく、作品を楽しみに待っている人がいることを念頭におき、誰のための翻訳かを考えながら訳しています。そうすることで、想定される視聴者層が映像作品に期待しているかっこよさ、可愛さなどが表現できるように思います。

石井:すばらしい心構えですね。映像翻訳は客観性がなければできない仕事ですが、客観性を養うには作品を自分の中で消化し、解釈できる強い主観が必要です。ワードチョイスや翻訳の方向性も、主観と客観の両方を持っているとクオリティの高いものになります。

日本映像翻訳アカデミーのリモート授業
快適なリモート環境で、授業はスムーズに進行。世界のどこにいてもできる映像翻訳は、テレワーク時代にもおすすめの職能だ。

主観性を持って作品を理解し客観性を発揮して翻訳する

石井:ところで、英日映像翻訳も学ぼうと思ったのはどうしてですか?

染野:テレビである声優さんの密着取材番組を見たのがきっかけです。吹替現場の様子も紹介されていたのですが、声優さんの要望にあわせて、あらかじめ決まっている台本が演出家や映像翻訳者などその場にいた人たちの話し合いで変更されていました。これは刺激的で面白そうな仕事だな、私もぜひ映像翻訳者として現場に立ち会ってみたいと思い、英日映像翻訳の受講を決めました。

石井:日英と英日は方向性が逆で、作法やルールなど違うところもありますが、作品を理解し内容を訳すという根幹は同じです。染野さんは日英でプロとして活躍しているだけあって英日の課題でもさすがと思わされることが多々ありました。ただ、最初の頃は英語の作品にあまり興味がないご様子でしたね。

染野:しっかり見抜かれていたのですね。ブラジルなど南米、北欧、韓国、トルコなどの作品は好きで見ていたのですが、英語圏の作品にはほとんど触れてこなかったんです。ただ、英日コースでは英語作品も見ざるを得ません。勉強だと思って英語作品も見るようになりました。

石井:なるほど、受講と並行して意識的に英語作品を見る機会を増やしているのですね。最近の授業での課題を見ると、以前よりもさらに作品の内容に即したワードチョイスができるようになっていると感じました。ぜひこの調子で修了までがんばっていただきたいですね。

染野:ありがとうございます。実は、非英語圏の作品に英訳を介して字幕をつけるという仕事があると知ってモチベーションが高まりました。将来的には、ブラジルの作品に映像翻訳者としてかかわりたいという目標を持っています。

石井:JVTAではトライアルに合格しOJTが終わると、「PRシート」を提出します。ぜひその時にブラジル好きをアピールしてください! またラテンアメリカの作品を集めた映画祭もありますので、こうした映画祭に参加し人脈を広げていけば、染野さんの目標を達成できる日が必ず来ると思います。

染野さんのように映像翻訳に興味がある方は、ぜひ日英・英日の両方が学べるJVTAで勉強していただきたいと思います。映像翻訳者になるには、主観を持つことが大切です。好きな作品を見て、「楽しかった」で終わるのではなく、なぜ楽しかったのか、面白かったのか、どこが良かったのかを考え続けることで翻訳者としての主観を磨いていくことができます。そうした観点を授業でもお伝えしますし、一人でも多くの方が映像翻訳者になれるよう、サポートしていきます。

ここもチェック
修了生へのサポート体制も万全 OJTからプロデビューへ

JVTAでは「プロになる=就業する」ことをめざしてカリキュラムを組んでおり、プロデビューまでのサポート体制も整っている。同校の講座を修了しトライアルに合格すると、OJTを無料で受けられることもその一つ。OJTではトライアル合格者数名で組んだチームにJVTAの翻訳ディレクターが1名付き、実際の仕事と同じ流れで翻訳作業を行う。OJTを終了すると即プロデビュー。JVTAの受発注部門から、必ずプロとして報酬が発生する仕事が発注される。

またJVTAでは数百名の翻訳者をネットワークで結ぶ自社専用のクラウド受発注管理システムを開発。翻訳者の受注状況や希望業務を把握し、迅速に仕事の発注を行うことで、修了生である翻訳者に対する安定した案件発注を行っている。

コース紹介

通学・オンライン講座
リモート通学コース
英日映像翻訳

総合コース・Ⅰ・Ⅱ/実践コース
日英映像翻訳
総合コース/実践コース
ロサンゼルス校M-1留学コース

通信講座
映像翻訳Web講座(英日映像翻訳のみ)
ベーシックコース/プラクティスコース/アドバンスコース/プロフェッショナルコース

問い合わせ先
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TEL:03-3517-5002
電話受付【平日】10:00〜20:00 【土・日曜日】10:00〜17:00
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