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こんな学校です!

通学・通信講座とも、入門からプロレベルまで豊富なラインナップを用意。また、翻訳を学べる学校として日本で唯一の全日制コース(総合翻訳科)も開講。第一線で活躍中の現役翻訳者が指導にあたる。翻訳者ネットワーク「アメリア」を通じて求人情報を提供するなど、受講生・修了生への手厚いサポートも好評だ。

修了生インタビュー

「実務翻訳コース」修了生
望月武弘さん
(もちづき・たけひろ)

1964生まれ。コンピューター専門学校卒業後、25年間、システムエンジニアとしてIT企業に勤務。フェロー・アカデミーで翻訳を学び、翻訳会社などで計3年半チェッカーに従事し、今年フリーランスの翻訳者に。IT翻訳、特許翻訳を手がける。

翻訳は「調査」から入るのが基本
先生の教えを今も大切にしています

今年フリーランスとなり、ITや特許の翻訳を手がけている望月武弘さん。フェローで翻訳を学び、地道に実務経験を積み重ね、会社員からの転向を見事に成功させた。
翻訳者を目指したのは、IT企業に入社して25年目のとき、「新しい仕事をしたい」と思ったことがきっかけ。職探しを始めて偶然、「翻訳は日本語力が大事」というフレーズが目に留まり、学生時代に国語が得意だったことから、勉強を始めることにした。

「得意分野のITを軸に、興味のある分野を学ぼうと考えていたので、ジャンル別・目的別にカリキュラムが設定されているフェローを選びました」

「翻訳入門」を受講すると、「日本語力が大事」という言葉の意味を実感。「必ず翻訳者に」という強い気持ちを持って、「実務基礎」へと進んだ。
「テキストの『BETA』には、実践的なフレーズが豊富に収録されており、学校英語では学べなかった訳し方を学ぶことができました。何度も見直しをして、正しい用語を使っているかどうか入念に確認する習慣がついたのも、大きな収穫でした」

チェッカーで経験を積み翻訳者デビューへ

中級、上級では「IT・テクニカル」「経済・金融」など複数ジャンルを学習。ノウハウはもちろん、翻訳者として忘れてはならない姿勢を学んだ。
「『経済・金融』の吉本秀人先生には、『どの分野の翻訳だろうと綿密な調査が必要であり、まず調査から入るのが翻訳の基本である』と教えていただきました。今でもその姿勢を一番大事にしています」

通学の傍ら、トライアルにも挑戦。チェッカーとして採用され、在宅で仕事を請け始めた。プロの訳文にふれることが大きな勉強になるとわかると、フルタイムのチェッカーに。そんな努力が実って翻訳者としてもトライアルに合格するようになり、翻訳との二足のわらじを経て、独立するに至った。
「でも、これからが本当のスタート。気になることはすぐに調べるという姿勢を、もっと徹底していきたいですね。それが結果として、翻訳の質の向上につながると思っています。専門性をもっと高め、難易度の高い案件を受注できるようになることが今の目標です」

恩師の教えは、今もしっかり息づいているようだ。

講師インタビュー

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「実務翻訳コース」
吉本秀人先生
(よしもと・ひでと)

実務翻訳家。多種多様な経済・金融・ビジネス関連文書の翻訳を手がける。通学講座「実務基礎」と通信講座「実務翻訳<ベータ>」のテキスト『BETA』、ベータ応用講座「経済」「契約書」のテキストを執筆。著書に『金融の英語』など。

ファンダメンタルズを中心に
経済の「常識と表現」を学びます

実務翻訳コースは、初級の「実務基礎」からスタートします。実務翻訳全般で多用される「何かを説明する表現」について、「日本語ではこう表現するが、英語ではこう表現する」というパターンを「因果関係を示す表現」や「現象を記述する表現」といったテーマごとに学習。どのジャンルにも応用できる「論理的でわかりやすい文章に訳す力」を養います。

中級、上級講座では、私は「経済・金融」を担当しています。これらは、経済・金融関係の翻訳に関して、主に背景知識を応用しながら読み解く力を身につけるための授業です。背景知識とはいわゆる経済の「ファンダメンタルズ」関連で、経済指標や金利といった「マクロ」、企業の財務状況や業績といった「ミクロ」の両面から、それらが金融マーケットに影響を及ぼすメカニズムなどを基本的なところから解説します。対象としては、欧米やアジア、中東など世界のさまざまな地域にわたる、幅広い分野の旬な話題を扱います。

また、特に中級講座では、これらの話をする基礎となる、経済・金融翻訳に必要な「常識」と「表現」を学びます。「常識」とは、例えば「景気が良いと債券価格は下がる傾向にある」といった考え方で、「表現」とは、例えば「Stocks ended mixed(株価はまちまちで引けた)」のような市場特有の言い回しです。

身につけた専門を軸にさらに手を広げることが大事

翻訳課題は雑誌・新聞記事、各種レポート、IRなどで、英和が中心。個々の文書に関しては、「常識」や「表現」、「ファンダメンタルズ」に加えて、ドキュメント特有のスタイルなども考慮し、文章の流れを読み解く力を身につけます。

「表現や常識」を増やしたいのなら、メディアを活用しましょう。例えば、テレビ東京の「モーニングサテライト」を毎日見ていれば、専門用語や独特の言いまわしが自然に身につきます。また、動画サイト「Youtube」には経済・金融分野の解説動画が多数アップされていますが、特に英語の動画がお勧めでとてもわかりやすい。気になるテーマで検索すればいろいろな講座が見つかります。

経済・金融の世界では新しい用語や概念が次々に生まれ、常に「学ぶ楽しさ」があります。知識が増えればニュースの見方が変わり、ビジネスや投資にも役立つ。一石二鳥にも三鳥にもなるはずです。

とはいえ、翻訳では専門外の知識を求められることが多々あります。「アニュアルレポートが専門」でも扱う企業の業態によっては全く内容が分からないこともあります。大切なのは「正しく調べる力」を身につけること。私の授業が、そのとっかかりになればと思っています。